うちだのつづり

暮らしの中で気づいたことをちょこちょこつづっていくブログです。

心理学のこと

自分を「隠せ!」という命令に従ってきた話

今日は、トラウマケアや自己成長のために気づいたことを心理学を交えてつづります。 心理療法の一派TA・交流分析には、禁止令という考えがあります。 生き残っていくために自分自身に下す「してはならないこと」についての命令です。 私はこの命令をたくさん…

「あなたはそう思うんですね」にムカツク話

最近、ある当事者体験発表で「あなたはそう思ってるんだね」と言われたことがとても嬉しかったという旨の発言があったと知りました。 でも、私はこう言われると逆にヒジョーにムカツクんです。 そこでその違いについて考えたことをつづります。 私がムカツク…

自分の姿を見たくない

洗顔以外で鏡を見るのは、伸びが止まらない眉毛を切るときぐらいの私ですが、今日は自分の姿を見たくない思いを少しばかりつづります。 思い起こせば思春期の頃から、私は自分の姿を目の当たりにするのが嫌になってきました。 だから、外出の際も服装チェッ…

子どもの頃から恥じ入る私

私は、子どもの頃から恥じ入ることがしょっちゅうありました。今日はそのことについて思いをつづります。 どんな風に恥じ入るかというと、 一人で、ふと自分がしたことを思いだし、そのときの緊張感や、自分の至らなさや、思いやりのなさに、 恥じ入るのです…

世界を傍観している私

最近ふと、 「自分って傍観者だったなぁ」 と思ったので、今日はこの辺のことについてつづります。 私には自分の行動について不思議に思うことがいくつかあります。 その中の1つが、親のケンカの現場にいつもいたことです。しかも冷静な状態で。 私の親は、…

子どもを道具にしてはならないこと

幼児虐待の英語表記はChild Abuse(チャイルド・アビューズ)です。 AbuseはAb-useのことで、意味は濫用だそうです。 親の権力を濫用する。 という解釈が一般的です。 同時に、「子どもの濫用」と捉えても使えます。 親が自分の望みを叶えるために、子どもを…

喉のチャクラのアドバイスにかしこまる

YouTubeのリーディング(占い)動画が好きで、よく視聴するのは先述来ですが、最近はよく「喉のチャクラ」のカードが出ます。 一様に、自分の思いを言葉にすることをアドバイスされます。 振り返ると、私が20年前にひきこもったときの症状は「声が出ない」で…

感情とうまく付き合えないので困ってしまう

虐待などで心的トラウマを負った人が一番困るのは、自分の感情の調整が利かないことだと思っています。 この状態がどんな風かと私の経験も含めて書くと、 嬉しくなったらなったで、テンション爆上がりで、寝付かれずそわそわして、下手をしたら衝動買いや事…

言葉が痛みを伴うことになったウクライナの人々

先日、NHKのテレビ番組「クローズアップ現代」を観ました。 内容は、ウクライナの人々の言葉の意味が戦争によって変わったというものでした。 www.nhk.or.jp お風呂の「バスタブ」が空爆のシェルターの意味を帯びたり、 猫をペットとしていた人は「猫」が痛…

親が問題を抱えてばかりだったので聞き役になっていた

「わたしメッセージ」で有名なゴードンメソッドに出会ったのは、20年ほど前です。 「わたし」を主語にした物言いと「あなた」を主語にした物言いでは、印象が大きく違うというのは衝撃でした。 加えて「問題を持つ(抱えている)」のは誰か? ※平たく言うと…

できれば失敗から学ぶことを教えてほしかった

人間、不満を裏返すと本音が見えてきます。 だから、「あ~してくれない」「こ~してくれなかった」と親への不満を口にするときは、 (親に)どうしてほしかったの? と尋ねると、自分の本音に出会えます。 最近試みにこれをやってみたら、 「失敗から学ぶ姿…

カリスマドッグトレーナーにしつけてもらいたいかも

natgeotv.jp カリスマドッグトレーナーのシーザー・ミランの番組は私のお気に入りです。 飼い主に牙をむく凶暴な犬さえその場で穏やかにしてしまうシーザーの手腕にいつも驚嘆しています。 そのとき私は気づくのです。 自分がいつも犬の立場になって番組を観…

希望の喪失が悲しみをよぶ

なんでも分析のネタにしてしまう性格の私ですが、最近は悲しみに浸っているので、悲しみの研究が最近のホットなテーマです。 喜怒哀楽と呼ばれるように、人の感情はいくつかに分類できます。 そのうちの悲しみの感情は、喪失に遭遇すると感じるとされていま…

非行に走るのは敵の思うツボと考えた

親子関係が悪いのに、なぜ自分は非行に走らなかったかが私の長年の疑問だったのですが、その理由をふと思いだしたので、今日はこの辺りのことについて思いをつづります。 ※実のところヤンチャしてた宗教家の跡取りは少なくないのです。 この(過酷な)環境を…

親のためでなく自分のために

どうにも親の文句ばかりつづっている印象なきにしもあらずなこのブログですが、 そもそもをたどれば、自分のために自分でできることをやろうとの思いから始まっています。 一言でいうと、自分が喜ぶことをするです。 今まで体の奥底に沈めていた憤懣や、口に…

『三体Ⅱ 黒暗森林』は我が人生とひどく重なる

www.hayakawa-online.co.jp オモシロすぎてページを繰る手を抑えられず老眼にむち打って読んだSF小説『三体』三部作の2作目の思いをつづります。 2作目では、SF界では有名なアルファケンタウリ星系の宇宙人が圧倒的な科学軍事力でもって地球を侵略しに来るこ…

家族が実験動物であったこと

私の片親は、自分のことを技術屋だと言うぐらいだったので、いろいろなことに対して創意工夫に熱心で、新しい技術開発が大好きな人でした。 そして、家族を利用して人体実験をするのでした。 例えば、 心霊関係では、家族を依り代にしていました。精神を病む…

メランコリーに生きると決めたのは子どもの頃だった

心理学の概念に、メランコリー気質(抑うつ気質)というのがあります。心の基本姿勢がアンハッピーな(お気楽でない)ことです。 私は、子どもの頃からこの気質だったと思い至ったので、今日はそれについてつづります。 TA・交流分析な物言いをすれば、私が…

子どもの頃からうつだったように思う。

以前の記事に、基本姿勢として自宅待機があったと書きました。 最近、これはただ「動けなかっただけ」なんじゃないかと思い至ったので、今日はこの思いをつづります。 やる気が起きない。 体がどうにも動かない。 は、うつ状態のチェックポイントです。 人は…

これといってやりたいこともない人生を生きる

ひきこもり関係で活動していた都合で、わりと長いこと自立支援に関わってきました。 自立生活の基本は、自分が何がやりたいか? なので、 これを発見し、社会と折り合いをつけながらやりたいことを実現していく手助けをするのが自立支援です。 さて、私につ…

SF小説『三体』に浸れば癒やしとなるか

www.hayakawa-online.co.jp 『三体』 久しぶりにハードSF物を読んだのですが、これが実にオモシロい! 科学知識がくどすぎず、人間ドラマもしっかりあって、それでいてテンポよく、ぐいぐいと物語に引き込んで、次から次にページをめくってしまう。 さすが話…

ブログの記事数だけフラッシュバックしている

複雑性PTSDを自認する私ですが、頻繁な症状はフラッシュバックです。 日常些細なきっかけで起きるのですが、そのきっかけ(トリガー)が、そこかしこにあるということに改めて気づいたので、それについてつづります。 今年の5月に始めたこのブログですが、記…

怒りの拳を悲しみの涙に変えて

以前は、よく「怒り」を感じていたのですが、ここしばらくは代わりに「悲しみ」を味わうことが多くなっています。 悲しみが強いと言葉を編むことができないのですが、今は少し気持ちの整理がついてきたので、この2つの感情についての思いをつづります。 ここ…

フラッシュバックは私自身が過去にバックする感覚

トラウマを負うと起きやすいと言われるフラッシュバックですが、今日はこれについて思うところをつづりたいと思います。 一般的に、フラッシュバックは、過去の嫌な記憶が瞬間的に襲来して、まさに今ここで再体験しているような状態と言われています。 確か…

「失敗を恐れずに!」が失敗するとき

教育者や支援者、講師の人たちが軽々しくもよく口にする 「失敗を恐れずに」とか「人と比べずに」とか「子どもの頃のように」とかのアドバイスは、相手を見てから言ってほしいと、私は心底から思っています。 相手によっては、フラッシュバックを起こしてし…

トラウマの海から脱出するのはひどく疲れる

先日、トラウマインフォームドケアの講演を視聴しました。 トラウマを負った人のケアに一番役立つことは、トラウマについて詳しくなることです。 詳しく知れば、害になることをしないし、益になることができるからです。 久しぶりに触れたトラウマインフォー…

アルコール依存症家族は委ねることが難しい

アルコール依存性家族会では「委ねる」「任せる」「手放す」が重要なテーマでした。 依存症家族は、依存症者の飲酒を管理したり、やらかしたことの尻拭いをしたりして、まともじゃない家庭をフツーに戻すために、自分の人生をかけます! たとい自分の人生が…

対人関係困難なので医療も拒んでしまう

複雑性PTSDで、厄介な問題は、対人関係が困難なことです。 常になんらかの脅威を感じているので、人に対しても怯えが強いのです。 このために、医療やカウンセリング、福祉、介護、弁護士、その他の対人サービス利用が困難になります。 一言でいうと、 人の…

複雑性PTSDは感情の調整に苦労します

複雑性PTSDで、重要なポイントに感情調整があります。 常に脅威を感じているので、恐怖や不安の感情でいっぱいになりやすいからです。 それだから、感情をいい感じに調整することはとても大事なことになります。 調整のやり方は、マインドフルネス状態になる…

被害の後の症状を軽く見たらダメ

他機関の支援職の人たちと会議をすることがしばしばあるのですが、その際、これはマズいぞと思うことがこれもしばしばあります。 とりわけ、被害の後の症状の見積もりが甘すぎる点です。 一言でいうと、もう害はないんだから大丈夫! なんです。 もう害は受…