うちだのつづり

暮らしの中で気づいたことをちょこちょこつづっていくブログです。

「あなたはそう思うんですね」にムカツク話

 最近、ある当事者体験発表で「あなたはそう思ってるんだね」と言われたことがとても嬉しかったという旨の発言があったと知りました。

 でも、私はこう言われると逆にヒジョーにムカツクんです。

 そこでその違いについて考えたことをつづります。

 

 私がムカツク理由はただ1つ。

「その考えは世界中であなたしか持っていないことで、だからあなたは極めて特殊だ。つまり異常な病気だよ」

 と言われた気分になるからなんです。

「おかしいかぁ俺ぇーっ? あぁーっ?!」

 って半ギレになるんです。もちろん心の中で。

 

 ちなみに心理職などが「あなたは」という物言いをするのは、あなたという個人を際立たせる意図があります。自分の感覚や考えをしっかり把握してもらいたいときにこう言います。

 でも、「あなた」を一般社会からを切り離す意味合いもあるので、言われた方は孤立を感じることがあります。

 

 私の場合、この一般人から切り離された気分をガツンと味わってしまうのです。

 私の望みとしては、ただ「なるほど」とうなずいてほしいだけなのに。

 個を強調しなくてもいいのに。

 

 さて、ここまで自分のことについて考察した上で、私とは逆の反応である「とても嬉しかった当事者」の人の立場に身を置いてみたいと思います。

すると、

 ひょっとしたら、くだんの当事者は「私はこう思うの」「こういう気持ちなんだ」と私個人の気持ちを口にしたときに、「いや、そんなことはないよ」とか「そんな考え持っちゃダメだ」なんて言われ続けてきたのではないかと思い至りました。

 

 だとするならば、やっと「あぁ、あなたはそう思ってたんだね」「君は今そう思ってるんだね」と応えられたら、念願叶ってとても嬉しいだろうなと思いました。

 

 この2つの事例は、

 自分の本音、本心、本意、分かってほしいことを分かってもらえることの喜びと、分かってもらえないことへの悲しみや怒りについて、よく説明する体験です。

 つまり、

 本音を受け取ることの大事さを物語る逸話です。

 

 そして、

 人の感情は分かってもらうまで、ときに乱暴な形をとってでも自己主張する。

 ということに改めて思いをはせるのでした。

 

追記

 新年早々おめでたくないことばかりで意表を突かれ、すっかり記事公開のタイミングを逃してしまいました。

改めまして、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 罹災された皆様にお見舞い申し上げます。一日も早く心穏やかになりますように。