うちだのつづり

暮らしの中で気づいたことをちょこちょこつづっていくブログです。

逆境体験のこと

トラウマを負った後の問題こそ大問題

複雑性心的外傷後ストレス障害(複雑性PTSD)を自認する私ですが、心的外傷後の英語表記がなぜ、Post traumatic(ポストトラウマティック)で、After traumatic(アフタートラウマティック)じゃないのか? 謎でした。 だって、ポストって言えば思いつくのは…

子どもを犠牲にした代償は大きいよ

昔から、暇さえあれば映画を観ている私ですが、ひさびさにガツンとくるセリフに出会ったので、今日はこれについて少しつづります。 観た映画は 「スネークヘッド」(2021米)です。 filmarks.com ネタバレしないように内容は詳しく書きませんが、密航をなり…

家庭内暴力の基準がまともじゃなかった話

久しぶりに、自分の家族についての気づきをつづります。 一言でいうと、私の基準がおかしかったのです。まともじゃなかった。 という話です。 テレビや映画などの家庭内暴力シーンでは、それを目撃した家族が悲鳴を上げたり、泣きじゃくったり、暴力を止める…

自分のルーツを知らないこと

以前、社会的養護の仕事に少しだけ関わっていました。そのときの思いを少しだけつづります。 社会的養護とは、保護者がいない子どもや、保護者のもとに置けない子どもを、保護者の代わりに児童福祉施設や里親などが養護することです。 社会的養護では、子ど…

家族が実験動物であったこと

私の片親は、自分のことを技術屋だと言うぐらいだったので、いろいろなことに対して創意工夫に熱心で、新しい技術開発が大好きな人でした。 そして、家族を利用して人体実験をするのでした。 例えば、 心霊関係では、家族を依り代にしていました。精神を病む…

自分の人生を取り戻している感じの最近

日々暮らしていると、いろいろな厄介ごとに遭遇しますが、 今の私は、それらを一つ一つゆっくり時間をかけて片付けていくことに喜びを感じています。 なんと言っても、一つ一つ片付けることができる時間の余裕があるのがサイコーなんです。 というのも、 こ…

健康になっていくのが嬉しいこと

未来がどんより曇っていた私は、身体のケアに積極的になれませんでした。 健康になることに魅力を感じなかったし、そもそも健康な状態を知らなかったからです。 ところが最近は、ケアすれば日に日に健康になっていく自分の身体にときめきを覚えています。 何…

いっそ励まさないでほしいのだけど

私のことを励ましてくれようという気持ちはありがたいのですが、それ言われると気持ちが萎えるわぁというワードがいくつかあるので、それについて100%当事者の立場から思いをつづります。 励ましで、一番ノーサンキューなのは、 「やまない雨はないよ」です…

「失敗を恐れずに!」が失敗するとき

教育者や支援者、講師の人たちが軽々しくもよく口にする 「失敗を恐れずに」とか「人と比べずに」とか「子どもの頃のように」とかのアドバイスは、相手を見てから言ってほしいと、私は心底から思っています。 相手によっては、フラッシュバックを起こしてし…

集団登校禁止令の我が家

先日、家人を空港に送って行った帰り、集団登校の列(実際は下校中)に出くわしました。 小学生が一列に仲良く並んで歩道を歩いていました。 その時ふと、思い出したのです。 あ、集団登校に参加させてもらえなかったな。って。 私の片親は、集団登校に否定…

自尊心は宗教で癒やせないか

私の片親は、困っている私を見かけると、よく私のことを分析をしていました。 分析は、いつも2つのパターンに集約されました。 お前は、ポンコツだからできない。 できないお前は、ポンコツだ。 です。 私が困っているのは、私のポンコツさが原因であり、か…

逆境では空想が救いとなる

TA・交流分析の人格適応論という理論には、人がどうやって生きていくかのパターンが6つ示してあります。 そのうちの「創造的夢想家」が興味を引きます。 ちなみに私もこのパターンを持っています。 www.seishinshobo.co.jp 極めて雑な説明をすると、 創造的…

鳥や花を「名前」で呼びたくないこと

自宅の庭は、家人が植える花木以外にも、自然に草木が繁茂して、その花々から四季の移り変わりが感ぜられます。 それに加えて、いろいろ生き物も出没します。 テントウムシ、カミキリ虫、カマキリ、バッタ、夏にはコオロギや鈴虫の鳴き声がうるさいくらいで…

身体を大事にしはじめました

先述したように、私は脅威に負けない身体にするために、子どものころから身体をいじめてきたのでした。 そこには、ケアしなくても強い身体でいるようにとの思いがありました。 齢50を過ぎて、正直身体が持たなくなってきたのもあり、鍛えるのをやめて健康第…

「そんなことより」が怯える心にこだましてた

私は常に、ものすごく怯えていたので、たいがいのことが、 「そんなことより(心配なことがあるのよ)」って、 軽いことになっていました。 自分の進路とか将来とか、学校生活とか、身体のケアとか、人間関係とか、みんなが大事に楽しみにしていることは、私…

生まれてゴメンとは思わないけど面倒かけてスマンねとは思う

親からひどい仕打ちを受けた子どもは、 ボクが悪いからなんだとか、 生まれてきてごめんなさい、 という気持ちになる言われています。 きっと、 お前が悪いから! 約束破るから! 言うこときかないから! って洗脳されているからだと思います。 さて、 なか…

心の病を脳科学的に治療する研究が進んでいる

gendai.media 上記の本を読みました。 いわゆる心の病について脳科学の研究を網羅した一冊です。 脳科学は昨今、急速に研究が進み出した分野だそうで、おかげで心の病についても脳科学的な研究がぐいぐい進んでいる印象です。 中でも、印象に残ったのは、 ト…

子どもの将来が運に左右されないように

ヤングケアラーの話で、印象に残った一語があります。 「運」 です。 元ヤングケアラーの宮崎成悟さんは下記↓のように指摘されています。 www.nhk.or.jp その子が救われるかどうかが、運任せの現状を変えていかねばと。 さて、 逆境にある子どもが困難を乗り…

宗教者によるひどい仕打ちは魂の居場所も奪う

昨今、宗教者による加害行為が話題になることが多くなってきました。 とりわけ、宗教者による子どもへの加害は、残念ながら洋の東西、時代の古今を問わず行われてきたようです。 宗教2世の私も同じような経験をしているので予想がつくのですが、宗教者による…

プレッシャーとおびえの感覚のちょっとした違い

世界を脅威だと思って生きてきた私ですが、 その身体感覚と、抑うつの身体感覚とのちょっとした違いについて思いついたことがあるので、今日はこれについてつづります。 抑うつ感は、文字通り、上から抑えられてうつうつとした気持ちのことです。 勉強や仕事…

定型発達として片付けられたくないこと

発達障害について語られるとき、よく口に上るのが、 定型発達です。 「ていけいはったつ」と言います。 脳が発達障害の特性を持たずに発達したという意味です。 正常な発達をした、標準的な発達をした、一般的な発達をしたなんて意味を含みます。 これはまた…

「生まれてきてくれてありがとう」は複雑な気持ちになる

「生まれてきてくれてありがとう」 のメッセージは、多くの人から歓迎されているようですが、 私にとっては、見聞きするたびに気持ちが乱れる嫌なワードです。 実のところ私は、親から感謝の言葉をよく言われてきました。 ありがとう。助かった。 わりかし頻…