うちだのつづり

暮らしの中で気づいたことをちょこちょこつづっていくブログです。

時事トピック

言葉が痛みを伴うことになったウクライナの人々

先日、NHKのテレビ番組「クローズアップ現代」を観ました。 内容は、ウクライナの人々の言葉の意味が戦争によって変わったというものでした。 www.nhk.or.jp お風呂の「バスタブ」が空爆のシェルターの意味を帯びたり、 猫をペットとしていた人は「猫」が痛…

精神疾患の親を持つ子ども・若者の社会運動

今回はクラウドファンディングのお知らせの記事です。 誰かが病を得れば、その家族には大なり小なり負担がかかります。それが長患いであれば、不安や緊張もそのぶん長引きます。 それは大人も子どもも同様です。 ストレスフルな状況を長期間体験した子どもは…

自分のルーツを知らないこと

以前、社会的養護の仕事に少しだけ関わっていました。そのときの思いを少しだけつづります。 社会的養護とは、保護者がいない子どもや、保護者のもとに置けない子どもを、保護者の代わりに児童福祉施設や里親などが養護することです。 社会的養護では、子ど…

戦中派の両親

このブログでは、両親の加害性をつまびらかにしているのですが、時期的に今日は戦争被害者だったという視点で思いをつづりたいと思います。 私の両親は、昭和一桁生まれなので、世界がきな臭い中で幼少期を過ごしました。特に、ローティーンの頃は直接戦争被…

日本は戦争を天災だと思っているのかもしれない

毎年この時期は、戦争について触れる機会が多くなりますが、今日は日本の平和運動について、思うところをつづります。 いわゆる平和運動をする人たちのニュースなどを見ると、原爆被害や空襲をはじめ、戦争被害そのものを天災のように語る印象を受けます。 …

被害の後の症状を軽く見たらダメ

他機関の支援職の人たちと会議をすることがしばしばあるのですが、その際、これはマズいぞと思うことがこれもしばしばあります。 とりわけ、被害の後の症状の見積もりが甘すぎる点です。 一言でいうと、もう害はないんだから大丈夫! なんです。 もう害は受…

「助けて」を知らない人も多かろう

ここしばらく、子どもや若者の支援領域では「助けて」が言えないとか、「助けて」と言わないという言説がよく見聞きされます。 苦境に陥っているのに、誰かに助けを求めることをしない子ども・若者が多くいて、その原因として本人たちのメンタリティや社会の…

世の中には正当な差別があるらしい

LGBT法の議論のなかで、私が注目してしまうのは「不当な差別」という文言です。 国は、そもそも差別禁止の文言だったのを「不当な差別」として、頭に不当をつけて、差別のうち、不当なもののみ禁止したのでした。 このことは、裏を返せば不当でない差別は認…

教師は憶測で関わる人たちなんだろうか?

学校の先生たちがやってる不登校児対策の会議の様子を時々聞くのですが、そのほとんどが保護者を責める内容になっていることに心を痛めています。 様子を詳しく聞くと、どうやら先生たちは、勝手な憶測にもとづいて、保護者を悪者にして立て上げているみたい…

「嫌いじゃない」からやっていいってことはない

その行為が、 体罰やいじめ、ハラスメントなどに当たるかどうかは、 相手が嫌がっているか? が、よく基準にされますが、率直に言って、私はこれに反対です。 なぜなら、相手が嫌がらなかったらOKとなってしまうからです。 実際、 嫌と言えない場合は少なく…

ジャニーズのことは分けて考えたい

所属タレントを「君づけ」で呼ぶほどにジャニーズ好きな私ですが、ジャニー氏が引き起こした問題にはとても心を痛めています。 世間では、放送局や報道の姿勢や法の不備の問題か盛んに取り沙汰されていますが、心理支援の世界では、被害者が加害者に取り込ま…

2つの子育て支援は相容れない

子育て支援は、一般的に親の子育て負担を減らす方向でなされています。 一時預かりとか、子育て費用の軽減や助成ですね。 子育てへの関わりを一部、一時的に代行することで、親の負担を減らす。それが子どものためになる。 という支援の形は、子どもにとって…

離婚のときは子どものことも本気で考えてほしい

離婚後も父親と母親の両方が親権を持つ共同親権については、DV加害者が親権を持つことが問題視されています。 とりわけ、加害親との面会交流が議論の的になっています。面会の際に、子どもがまたトラウマを負ってしまう可能性が高いからです。 www.tokyo-np.…

行政に愛を

入管法の議論を折につけチェックしているのですが、 国会での国の答弁から国の姿勢がよく見て取れます。 国の姿勢を一言でいうと「管理の論理でやっている」です。その基礎には、「外国人は取り締まる!」という信念があるようです。 一応「外国人」の前に「…

当事者運動は人権運動だと思ったこと

shinsho.shueisha.co.jp 上記の本を読みました。 古来、世の中には、 虐げられている人 抑圧されている人 ぞんざいに扱われている人 が必ず、たくさんいます。 そして一様に、その人たちの気持ちや望みはその人たち以外に聞き届けられません。 なぜなら、 声…

ケアする人とケアされる人の声を読んだこと

www.kongoshuppan.co.jp 上記の本を読んだ感想です。 看護、介護、世話をする、手当てする。 一般的にこれらをケアと呼びますが、本書では、ケアを中心にしてそれに関わる人たちの声を記しています。 ときに世間との関わりから俯瞰的・歴史的な声を聴き、 と…

ひきこもり当事者を引退した理由

私は、聞風坊の名前でひきこもり当事者活動をかれこれ20年近くやってきたのですが、数年前から徐々にフェイドアウトしています。 今日はその理由についてつづります。 私が、当事者の実態を社会に届ける活動つまり当事者活動を始めたのは、ちょうどひきこも…

男女共同参画運動する人のこと

男女が対等平等に参画する社会を目指す運動として、男女共同参画があります。 私はこの運動に長いこと関わっているのですが、以前からずっと気になっていたことがありました。 それは、そこで出会う少なくない数の女の人たちの印象が、とてもアグレッシブな…

日本は人にお金をかけてこなかったかな

入管・難民認定の問題は、「入国審査官」の激務の影響もあるように思えます。 外国人の入国や在留、難民の認定という難しい仕事を「入国審査官」という対人(支援)職が一手に引き受けてる感じがするからです。 入国時の審査、在留の許可、難民の認定は、そ…

入国管理と難民について考えたこと

2023年の5月の今、話題になっている入国管理と難民について考えてみました。 国としては、難民認定の制度を悪用して無期限に日本に滞在(収容)し続ける人を厳しく取り締まることをとても大事にしているようです。 参照:出入国在留管理庁のサイト 入国審査…