うちだのつづり

暮らしの中で気づいたことをちょこちょこつづっていくブログです。

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

嫌な気持ちもそのままに

www.kazamashobo.co.jp これは、私のお師匠さんの本で、心理療法のTransactional Analysis(TAや交流分析と呼ばれています)との関わりを中心に、お師匠さんの人生のすべてを語り尽くした一冊です。 お師匠さんの知らない面がたくさんあって驚きもするのです…

話せば楽になるのマチガイ

マチガイシリーズを作ろうと思ったわけではないのですが、今回もちょっとしたマチガイについてつづります。 カウンセリングなどの相談支援では、話せば楽になるという風評が蔓延していますが、これはマチガイなんです。 話したところで、聞いてもられない、…

自己肯定感のマチガイ

私は、長らく不登校やひきこもりの世界にいましたが、そこでなにかにつけ口にされるのが、 「自己肯定感」でした。 自己を肯定する感覚。 ってことですね。 支援現場では、 自己肯定感が低いことは問題にされます。 問題の根源は何でもかんでもこれにされま…

気持ちに気づくコツ

皆さんは、気持ちがモヤモヤしてすっきりしない。 こんなことはありませんか? 私はしょっちゅあります。 なんだか胸の内がわけの分からない状態になって、スッキリしない。 そんなとき、私は心がけていることがあります。 今、体はどんな感じか? に意識を…

折れない心はありません

メンタルヘルスの領域では、折れない心を作る! とか、折れない心になる! とかの宣伝文句をよく見聞きします。 正直、この発想はマズいんです。 心は折れるし、くじけるし、ゆがみもするんです。 それが自然です。 と同時に、折れた部分を修復し、傷んだと…

発達障害の人の世界の感じ方が分かる本

www.sbcr.jp 上記の本を読みました。 私は、発達特性を持つ友人が多く、相談支援もたくさんしてきました。 それなので、 感覚の問題のため、社会参加しづらくなること。 にもかかわらず、無理して社会参加するので、とても疲労すること。 などは知っていまし…

発達障害と不登校のこと

不登校している人のうち、発達特性を持つ人は多くいます。 発達特性の影響で、学校に通えないほど学校生活が苦痛になってしまったのです。 そこで、 これをどう解決していくかというと、大きく2つの方向性があります。 発達特性を薄める方向性と、 学校が特…

メンタルケアラーを造語してみました

親が精神的な問題を抱える子どもたちは、親の精神的な支えとなると先述しました。 私は彼ら彼女らを、メンタルケアラーと呼びたいと思います。 メンタルケアラーは、 親の精神的な支えとなり、メンタル面のケアを担います。 四六時中親を心配し、親の声に耳…

ヤングケアラーに精神的ケアラーは含まれてないかな

昨今話題のヤングケアラーは、 ヤングケアラーがしていることとして多いのは、食事の準備や掃除や洗濯といった家事、見守り、きょうだいの世話、感情面のサポートなど を日常的にしている子どものことで、 これについての施策は、 看護や介護・福祉などの代…

男女共同参画運動する人のこと

男女が対等平等に参画する社会を目指す運動として、男女共同参画があります。 私はこの運動に長いこと関わっているのですが、以前からずっと気になっていたことがありました。 それは、そこで出会う少なくない数の女の人たちの印象が、とてもアグレッシブな…

定型発達として片付けられたくないこと

発達障害について語られるとき、よく口に上るのが、 定型発達です。 「ていけいはったつ」と言います。 脳が発達障害の特性を持たずに発達したという意味です。 正常な発達をした、標準的な発達をした、一般的な発達をしたなんて意味を含みます。 これはまた…

宗教観と家族観は関連するらしい

↓この書籍の第6章によると、 www.kitaohji.com その人の宗教に対するイメージと、その人が持つ家庭・家族のイメージは共通しているとか。 そこで、自分のことを振り返ってみると、 宗教2世である私が持つ宗教のイメージは、恐ろしいものでした。 パターナリ…

宗教2世は罰が恐ろしくて語れない

宗教2世の苦しみは、孤立・孤独の中で幸福をよそおっていることだと記しました。 一般的に、孤立・孤独の苦しみから救ってくれるのは宗教ですが、私にこれはあてはまりませんでした。 宗教が救いにならない。幸福のためにならない。これは宗教2世の大きな苦…

宗教2世であること

親の宗教活動を受け継ぐ存在として生まれてきた私は、宗教2世です。 宗教2世の苦しみの1つは、 それを周囲の誰もが知らないこと。 逆に宗教2世は幸福な存在であると誤解していることです。 どうしてそうなったのか? 今日はそれを記したいと思います。 たい…

日本は人にお金をかけてこなかったかな

入管・難民認定の問題は、「入国審査官」の激務の影響もあるように思えます。 外国人の入国や在留、難民の認定という難しい仕事を「入国審査官」という対人(支援)職が一手に引き受けてる感じがするからです。 入国時の審査、在留の許可、難民の認定は、そ…

入国管理と難民について考えたこと

2023年の5月の今、話題になっている入国管理と難民について考えてみました。 国としては、難民認定の制度を悪用して無期限に日本に滞在(収容)し続ける人を厳しく取り締まることをとても大事にしているようです。 参照:出入国在留管理庁のサイト 入国審査…

「生まれてきてくれてありがとう」は複雑な気持ちになる

「生まれてきてくれてありがとう」 のメッセージは、多くの人から歓迎されているようですが、 私にとっては、見聞きするたびに気持ちが乱れる嫌なワードです。 実のところ私は、親から感謝の言葉をよく言われてきました。 ありがとう。助かった。 わりかし頻…

ダーウィン進化論とガンバリズムのこと

ダーウィンの進化論で適者生存説というのがあるのだけど、私ちょっと前まで誤解していました。 キリンの首が長いのは、キリンが代々頑張って首を伸ばし続けたから。 って思ってたんですが、 どうやら、そうじゃないみたいです。 本当は、 首の長いキリンと、…