うちだのつづり

暮らしの中で気づいたことをちょこちょこつづっていくブログです。

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「嫌いじゃない」からやっていいってことはない

その行為が、 体罰やいじめ、ハラスメントなどに当たるかどうかは、 相手が嫌がっているか? が、よく基準にされますが、率直に言って、私はこれに反対です。 なぜなら、相手が嫌がらなかったらOKとなってしまうからです。 実際、 嫌と言えない場合は少なく…

ジャニーズのことは分けて考えたい

所属タレントを「君づけ」で呼ぶほどにジャニーズ好きな私ですが、ジャニー氏が引き起こした問題にはとても心を痛めています。 世間では、放送局や報道の姿勢や法の不備の問題か盛んに取り沙汰されていますが、心理支援の世界では、被害者が加害者に取り込ま…

宗教2世とヤングケアラーは将来に制限がかかっている

宗教2世の多くは、結婚相手や信仰や職業が決められているのだそうです。 それは、 本来、子ども(というか人)は無限の可能性を持っているのに、宗教のために将来が狭められているということです。 同様に、ヤングケアラーは、ケアラーとしての役目から、将…

親子関係の障害物となるコミュニケーションのこと

トマス・ゴードン(Thomas Gordon)博士は、Parent Effectiveness Trainingで、 親子関係の障害物となるコミュニケーションについて、12個指摘しています。 親が、このコミュニケーションをとると、子どもは親とコミュニケーションをしなくなるのだそうです…

自尊心は宗教で癒やせないか

私の片親は、困っている私を見かけると、よく私のことを分析をしていました。 分析は、いつも2つのパターンに集約されました。 お前は、ポンコツだからできない。 できないお前は、ポンコツだ。 です。 私が困っているのは、私のポンコツさが原因であり、か…

冷蔵庫の匂いに切なさを感じる

匂いというのは記憶を無理矢理にでも掘り起こすものです。 先日、家人が開けた冷蔵庫からふっと匂いがした瞬間、実家の冷蔵庫の匂いを思い出しました。 実家の冷蔵庫は、いつもひどく臭かったのです。 かつて食材だったものの残骸から発せられる腐臭です。 …

逆境では空想が救いとなる

TA・交流分析の人格適応論という理論には、人がどうやって生きていくかのパターンが6つ示してあります。 そのうちの「創造的夢想家」が興味を引きます。 ちなみに私もこのパターンを持っています。 www.seishinshobo.co.jp 極めて雑な説明をすると、 創造的…

2つの子育て支援は相容れない

子育て支援は、一般的に親の子育て負担を減らす方向でなされています。 一時預かりとか、子育て費用の軽減や助成ですね。 子育てへの関わりを一部、一時的に代行することで、親の負担を減らす。それが子どものためになる。 という支援の形は、子どもにとって…

鳥や花を「名前」で呼びたくないこと

自宅の庭は、家人が植える花木以外にも、自然に草木が繁茂して、その花々から四季の移り変わりが感ぜられます。 それに加えて、いろいろ生き物も出没します。 テントウムシ、カミキリ虫、カマキリ、バッタ、夏にはコオロギや鈴虫の鳴き声がうるさいくらいで…

「発達障害らしさ」と「生きづらさ」は似ている

生きづらさは、周囲とのズレから生じる感覚です。 私も生きづらさを感じている一人です。 そこで、この感覚のある人は普段どのように暮らしているか? その様子をざっと記してみたいと思います。 自分の思考が、世間の考え方や判断基準とズレているので、世…

身体を大事にしはじめました

先述したように、私は脅威に負けない身体にするために、子どものころから身体をいじめてきたのでした。 そこには、ケアしなくても強い身体でいるようにとの思いがありました。 齢50を過ぎて、正直身体が持たなくなってきたのもあり、鍛えるのをやめて健康第…

人生は戦いだから体を鍛えていた。

だいぶ前に、TA・交流分析の研修を受講したとき、自分の人生を表す一言を確認するワークがありました。 最後に一人ずつ自分の人生を表す一言を発表したのですが、 私が「人生は戦いだ」というと会場がどよめいたのを今でも覚えています。 「人生は戦いだ」を…

「そんなことより」が怯える心にこだましてた

私は常に、ものすごく怯えていたので、たいがいのことが、 「そんなことより(心配なことがあるのよ)」って、 軽いことになっていました。 自分の進路とか将来とか、学校生活とか、身体のケアとか、人間関係とか、みんなが大事に楽しみにしていることは、私…

離婚のときは子どものことも本気で考えてほしい

離婚後も父親と母親の両方が親権を持つ共同親権については、DV加害者が親権を持つことが問題視されています。 とりわけ、加害親との面会交流が議論の的になっています。面会の際に、子どもがまたトラウマを負ってしまう可能性が高いからです。 www.tokyo-np.…

行政に愛を

入管法の議論を折につけチェックしているのですが、 国会での国の答弁から国の姿勢がよく見て取れます。 国の姿勢を一言でいうと「管理の論理でやっている」です。その基礎には、「外国人は取り締まる!」という信念があるようです。 一応「外国人」の前に「…

生まれてゴメンとは思わないけど面倒かけてスマンねとは思う

親からひどい仕打ちを受けた子どもは、 ボクが悪いからなんだとか、 生まれてきてごめんなさい、 という気持ちになる言われています。 きっと、 お前が悪いから! 約束破るから! 言うこときかないから! って洗脳されているからだと思います。 さて、 なか…

支援は境遇じゃなくて困り感によりそって

子ども・若者や困窮者支援の現場で心理支援していた私が思うに、 どんな風に手助けすればいいかということは、 その人の境遇よりも、どんなことにどんな風に困っているかといういわゆる「困り感」を取り上げて考えるものだろうということです。 境遇というの…

自分は複雑性PTSDなんだと腑に落ちて希望を得たこと

psych.or.jp 上記ホームページの記事を参照しています。 自分とはなんぞや? ということは齢50オーバーになっても答えられない私です。 これまで、自分の生きづらさ現すワードにはいくつも出会ってきました。 アダルトチルドレン、発達障害、ひきこもり、虐…

「置かれたところで咲きなさい」は大人向けだろう

www.gentosha.co.jp 立ち読み程度しか読んでないので、今回は内容には触れずにインスパイアされたことを記します。 「置かれた(場)所で咲きなさい」 表題でもあるこの言葉は、著者の迷いを払拭した人生の指針となっています。 聖書の「Bloom where God has…

当事者運動は人権運動だと思ったこと

shinsho.shueisha.co.jp 上記の本を読みました。 古来、世の中には、 虐げられている人 抑圧されている人 ぞんざいに扱われている人 が必ず、たくさんいます。 そして一様に、その人たちの気持ちや望みはその人たち以外に聞き届けられません。 なぜなら、 声…

心の病を脳科学的に治療する研究が進んでいる

gendai.media 上記の本を読みました。 いわゆる心の病について脳科学の研究を網羅した一冊です。 脳科学は昨今、急速に研究が進み出した分野だそうで、おかげで心の病についても脳科学的な研究がぐいぐい進んでいる印象です。 中でも、印象に残ったのは、 ト…

ケアラーの問題はケアされないこと

ヤングケアラーで問題とされるのは、子どもがケアをすることです。 でも、それよりも問題なのは、十分なケアを受けずに子ども時代を過ごしてしまうことと私は強く思っています。 とりわけ、 心を育む段階である子どもが心のケアをされないことは大問題です。…

子どもの将来が運に左右されないように

ヤングケアラーの話で、印象に残った一語があります。 「運」 です。 元ヤングケアラーの宮崎成悟さんは下記↓のように指摘されています。 www.nhk.or.jp その子が救われるかどうかが、運任せの現状を変えていかねばと。 さて、 逆境にある子どもが困難を乗り…

家族を重荷に感じて大人になった子どもは家族を持ちたがらないか

www.youtube.com 基調講演をされた澁谷智子氏は、上記動画22分頃に 家族を重荷と感じて大人になった子どもたちは、自分が家族を持つことに躊躇することがある。 と指摘されています。 この感覚、よく分かります。 一般的には、家族を持つことは喜びや心強い…

ケアを取引する親子だった私たち

私自身の親子関係について振り返るとき、私たち親子にはケアの取引があったように思えます。 親は、子どもである私の体が健康に育つために、衣食住や医療というケアを提供しました。 一方、子である私は、親に心のケアを提供しました。 親の心が安心するよう…

ケアする人とケアされる人の声を読んだこと

www.kongoshuppan.co.jp 上記の本を読んだ感想です。 看護、介護、世話をする、手当てする。 一般的にこれらをケアと呼びますが、本書では、ケアを中心にしてそれに関わる人たちの声を記しています。 ときに世間との関わりから俯瞰的・歴史的な声を聴き、 と…

宗教者によるひどい仕打ちは魂の居場所も奪う

昨今、宗教者による加害行為が話題になることが多くなってきました。 とりわけ、宗教者による子どもへの加害は、残念ながら洋の東西、時代の古今を問わず行われてきたようです。 宗教2世の私も同じような経験をしているので予想がつくのですが、宗教者による…

プレッシャーとおびえの感覚のちょっとした違い

世界を脅威だと思って生きてきた私ですが、 その身体感覚と、抑うつの身体感覚とのちょっとした違いについて思いついたことがあるので、今日はこれについてつづります。 抑うつ感は、文字通り、上から抑えられてうつうつとした気持ちのことです。 勉強や仕事…

ひきこもり当事者を引退した理由

私は、聞風坊の名前でひきこもり当事者活動をかれこれ20年近くやってきたのですが、数年前から徐々にフェイドアウトしています。 今日はその理由についてつづります。 私が、当事者の実態を社会に届ける活動つまり当事者活動を始めたのは、ちょうどひきこも…

発達特性とトラウマ性の問題は似ていること

不適切な養育・マルトリートメントは、発達特性と似た状態を引き起こします。 不適切な養育・マルトリートメントによって、ストレスフルな状態に追い込まれた子ども(あるいは大人)の様子は、発達特性を持つ子どもの様子となかなか見分けがつきません。 例…