うちだのつづり

暮らしの中で気づいたことをちょこちょこつづっていくブログです。

どうしようもない大人たちのしわ寄せを受ける兄弟のドラマ

カナダのテレビドラマ「アンバーアラート失踪者特捜班」を観たのでした。 アメリカ版の元ネタかなと思って気軽に観だしたら、どっぷりハマってしまいました。 アメリカ版とはまったく違う内容で、社会問題が次から次へと兄弟の身に降りかかるとても重いテー…

お弁当の白飯が苦手なこと

今週のお題「お弁当」についてつづります。 私、「お弁当」と聞くと実は少し気持ちが沈みます。 つい、親が作ったお弁当を思い出してしまうからみたいです。 とりわけ、弁当箱に詰まった白飯の姿がキツいんです。 きっとあの頃、せっかく作ってくれたのだか…

マイノリティの困り感は社会が責任を負うべきこと。らしい

今回は、『社会を扱う新たなモード』(飯野由里子・星加良司・西倉実季 生活書院 2022)の感想をつづります。 障がい者などの「マイノリティが経験する不利や不便さ、生きづらさの原因」について「障害の社会モデル」の視点から、手厳しく社会を批判する一書…

トラウマを負った後の問題こそ大問題

複雑性心的外傷後ストレス障害(複雑性PTSD)を自認する私ですが、心的外傷後の英語表記がなぜ、Post traumatic(ポストトラウマティック)で、After traumatic(アフタートラウマティック)じゃないのか? 謎でした。 だって、ポストって言えば思いつくのは…

物理法則で人生訓を考える。

暇さえあればYouTubeを観ている私ですが、最近ハマっているのが物理系の動画です。 物理学者・野村泰紀先生の動画や、ヨビノリ・タクミさんの動画を観て、ヤングな時代に中途半端な理解のままだった物理について勉強しています。 そこで今日は、ニュートンの…

子どもを犠牲にした代償は大きいよ

昔から、暇さえあれば映画を観ている私ですが、ひさびさにガツンとくるセリフに出会ったので、今日はこれについて少しつづります。 観た映画は 「スネークヘッド」(2021米)です。 filmarks.com ネタバレしないように内容は詳しく書きませんが、密航をなり…

上司に感謝されるとムカツク話

世間には、部下に感謝を示す上司はいい上司だ。 という認識があるようですが、 正直なところ、上司から「いつもありがとう。感謝しています」と言われると、どうにも飲み込めない気持ちになる私です。 このあたりのことについて、思いをつづりたいと思います…

ひきこもりの親は恐怖に怯えているのに

ひきこもる人の親、特に母親は、いろんな恐怖に身の毛もよだつほどの恐怖を感じて日々怯えて生きているのではないかと思っています。 子育てができない母親だ! と世間や親戚からなじられる恐怖。 こもる人が、人様に害をなしたり、犯罪に加担したり、物を壊…

ひきこもり親のお出かけ先が親の会であればいいなと思う話

ひきこもる人の親、特に母親は、楽しくお出かけすることが難しいとされています。 家にこもる我が子がいて、楽しくウキウキお出かけを楽しめるはずがありませんものね。 さて、20年ほど前に、アルコール依存症家族当事者グループで聞いた話です。 グループは…

大谷選手と当事者体験談:さらされることの違い

長いことひきこもり界に関わってきましたが、ひきこもり界ではなぜか「当事者体験談」が盛んです。 本人の声が届きやすいという理由から、支援研修会や啓発講演会、テレビやネットでも当事者の生の声がとても重宝されています。 私としては、どうやっても当…

久しぶりのミーティングはとても心地よかった話

少し前、大阪ダルクアソシエーションのアディクションカフェにオンラインで参加しました。 かつて私は家族会には属していましたが、依存症本人グループには初参加だったんで、だいぶ緊張していましたが、謙虚に率直誠実の原則を守って参加したら、全然問題な…

日本人は多民族国家だったとか。

少し前に、NHKの科学番組を観たのでした。 日本人のルーツはタイやミャンマーの南方の人たちで、 氷河期の頃、「生きるために前に進んだ」人たちが私たちの祖先で、 その後たくさんの民族と交雑しながら日本人となってきたとのことでした。 そういうことから…

修行の仏教と救いの仏教の2つがあるかもしれない話

伝統仏教宗教2世を自認する私ですが、仏教が嫌いなわけではありません。 むしろ大好きで、今まで数々の逆境をしのいでこれたのもお釈迦様の教えに従ったからだと思っています。 とはいえ、 これまでは、親の影響からいささかかたよった仏教解釈をしていたの…

自分を「隠せ!」という命令に従ってきた話

今日は、トラウマケアや自己成長のために気づいたことを心理学を交えてつづります。 心理療法の一派TA・交流分析には、禁止令という考えがあります。 生き残っていくために自分自身に下す「してはならないこと」についての命令です。 私はこの命令をたくさん…

「あなたはそう思うんですね」にムカツク話

最近、ある当事者体験発表で「あなたはそう思ってるんだね」と言われたことがとても嬉しかったという旨の発言があったと知りました。 でも、私はこう言われると逆にヒジョーにムカツクんです。 そこでその違いについて考えたことをつづります。 私がムカツク…

オジサンは「チェンソーマン」が好きなんだ

私が中学生の頃の話です。 帰宅のためのバス停で二人でバス待ちしていた際に友人が神妙な顔つきで、 「オタクって知ってる? 俺たちのことらしいよ」 と、訊いてきました。 きっとアニメ雑誌や深夜放送から仕入れてきたであろうネタなのでしょうが、初めて聞…

家庭内暴力の基準がまともじゃなかった話

久しぶりに、自分の家族についての気づきをつづります。 一言でいうと、私の基準がおかしかったのです。まともじゃなかった。 という話です。 テレビや映画などの家庭内暴力シーンでは、それを目撃した家族が悲鳴を上げたり、泣きじゃくったり、暴力を止める…

自分の姿を見たくない

洗顔以外で鏡を見るのは、伸びが止まらない眉毛を切るときぐらいの私ですが、今日は自分の姿を見たくない思いを少しばかりつづります。 思い起こせば思春期の頃から、私は自分の姿を目の当たりにするのが嫌になってきました。 だから、外出の際も服装チェッ…

子どもの頃から恥じ入る私

私は、子どもの頃から恥じ入ることがしょっちゅうありました。今日はそのことについて思いをつづります。 どんな風に恥じ入るかというと、 一人で、ふと自分がしたことを思いだし、そのときの緊張感や、自分の至らなさや、思いやりのなさに、 恥じ入るのです…

世界を傍観している私

最近ふと、 「自分って傍観者だったなぁ」 と思ったので、今日はこの辺のことについてつづります。 私には自分の行動について不思議に思うことがいくつかあります。 その中の1つが、親のケンカの現場にいつもいたことです。しかも冷静な状態で。 私の親は、…

子どもを道具にしてはならないこと

幼児虐待の英語表記はChild Abuse(チャイルド・アビューズ)です。 AbuseはAb-useのことで、意味は濫用だそうです。 親の権力を濫用する。 という解釈が一般的です。 同時に、「子どもの濫用」と捉えても使えます。 親が自分の望みを叶えるために、子どもを…

親からリソースを喰われてたなと思う

私が初めてパソコンに触れたのは中学1年の頃で、機種はNECのPC6001でした。 BASIC言語を使っていろいろ遊んでました。 高校生になると、学校で富士通のパソコンFMVや、マークシート式でプログラムを入力する大型電算機でFORTRAN言語を使って電算処理していま…

喉のチャクラのアドバイスにかしこまる

YouTubeのリーディング(占い)動画が好きで、よく視聴するのは先述来ですが、最近はよく「喉のチャクラ」のカードが出ます。 一様に、自分の思いを言葉にすることをアドバイスされます。 振り返ると、私が20年前にひきこもったときの症状は「声が出ない」で…

感情とうまく付き合えないので困ってしまう

虐待などで心的トラウマを負った人が一番困るのは、自分の感情の調整が利かないことだと思っています。 この状態がどんな風かと私の経験も含めて書くと、 嬉しくなったらなったで、テンション爆上がりで、寝付かれずそわそわして、下手をしたら衝動買いや事…

言葉が痛みを伴うことになったウクライナの人々

先日、NHKのテレビ番組「クローズアップ現代」を観ました。 内容は、ウクライナの人々の言葉の意味が戦争によって変わったというものでした。 www.nhk.or.jp お風呂の「バスタブ」が空爆のシェルターの意味を帯びたり、 猫をペットとしていた人は「猫」が痛…

親が問題を抱えてばかりだったので聞き役になっていた

「わたしメッセージ」で有名なゴードンメソッドに出会ったのは、20年ほど前です。 「わたし」を主語にした物言いと「あなた」を主語にした物言いでは、印象が大きく違うというのは衝撃でした。 加えて「問題を持つ(抱えている)」のは誰か? ※平たく言うと…

小説『三体』読了で自分を振り返る

www.hayakawa-online.co.jp 小説『三体Ⅲ 死神永生』を読み終わりました。 そこで三部作読後の感想です。 小説『三体』は、全体的に重苦しい雰囲気が漂っているSF長編大作です。 一貫して、未来に確実に到来する圧倒的な脅威を前に右往左往する人類の姿が空想…

できれば失敗から学ぶことを教えてほしかった

人間、不満を裏返すと本音が見えてきます。 だから、「あ~してくれない」「こ~してくれなかった」と親への不満を口にするときは、 (親に)どうしてほしかったの? と尋ねると、自分の本音に出会えます。 最近試みにこれをやってみたら、 「失敗から学ぶ姿…

カリスマドッグトレーナーにしつけてもらいたいかも

natgeotv.jp カリスマドッグトレーナーのシーザー・ミランの番組は私のお気に入りです。 飼い主に牙をむく凶暴な犬さえその場で穏やかにしてしまうシーザーの手腕にいつも驚嘆しています。 そのとき私は気づくのです。 自分がいつも犬の立場になって番組を観…

希望の喪失が悲しみをよぶ

なんでも分析のネタにしてしまう性格の私ですが、最近は悲しみに浸っているので、悲しみの研究が最近のホットなテーマです。 喜怒哀楽と呼ばれるように、人の感情はいくつかに分類できます。 そのうちの悲しみの感情は、喪失に遭遇すると感じるとされていま…