うちだのつづり

暮らしの中で気づいたことをちょこちょこつづっていくブログです。

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

宗教と罪と恐怖と人権と

NHKの番組「こころの時代」の、シリーズ「問われる宗教と”カルト”」の視聴後の思いをつづっています。 今回は、宗教と罪についてです。 おおよその宗教では、 罪には、原罪や悪業の因縁や罪障などと呼ばれる生まれついての罪と、生きている上で犯す罪があっ…

宗教と嘘も方便

NHKの番組「こころの時代」の、シリーズ「問われる宗教と”カルト”」の視聴後の思いをつづりっています。 今回は、「嘘」の続きで「方便」についてです。 www.nhk.jp 川島堅二氏は、宗教の持つ負の面は、経典そのものにある程度のルーツがあるとして、罪とい…

宗教界には正しく善い嘘がある

NHKの番組「こころの時代」の、シリーズ「問われる宗教と”カルト”」では、宗教と嘘についても議論がありました。 「嘘も方便」とは古い言い伝えですが、私も宗教がつく嘘、詭弁まがいの独特のロジック(論理)にはとても苦労しました。 そこで、このあたりの…

親から呪詛された人生を歩む宗教家の子ども 宗教と恐怖

NHKのこころの時代という番組で若松英輔氏は、「宗教者の言葉」についてこう発言しています。 宗教の側というのは、どれだけの恐怖というものを、相手に与えるのかを考えることなく、発言するべきではないんだと思うんですよ。相手の心に刃を突き付けるよう…

自分の人生を取り戻している感じの最近

日々暮らしていると、いろいろな厄介ごとに遭遇しますが、 今の私は、それらを一つ一つゆっくり時間をかけて片付けていくことに喜びを感じています。 なんと言っても、一つ一つ片付けることができる時間の余裕があるのがサイコーなんです。 というのも、 こ…

健康になっていくのが嬉しいこと

未来がどんより曇っていた私は、身体のケアに積極的になれませんでした。 健康になることに魅力を感じなかったし、そもそも健康な状態を知らなかったからです。 ところが最近は、ケアすれば日に日に健康になっていく自分の身体にときめきを覚えています。 何…

フラッシュバックは私自身が過去にバックする感覚

トラウマを負うと起きやすいと言われるフラッシュバックですが、今日はこれについて思うところをつづりたいと思います。 一般的に、フラッシュバックは、過去の嫌な記憶が瞬間的に襲来して、まさに今ここで再体験しているような状態と言われています。 確か…

いっそ励まさないでほしいのだけど

私のことを励ましてくれようという気持ちはありがたいのですが、それ言われると気持ちが萎えるわぁというワードがいくつかあるので、それについて100%当事者の立場から思いをつづります。 励ましで、一番ノーサンキューなのは、 「やまない雨はないよ」です…

「失敗を恐れずに!」が失敗するとき

教育者や支援者、講師の人たちが軽々しくもよく口にする 「失敗を恐れずに」とか「人と比べずに」とか「子どもの頃のように」とかのアドバイスは、相手を見てから言ってほしいと、私は心底から思っています。 相手によっては、フラッシュバックを起こしてし…

DV加害者への風当たりは強い

www.kongoshuppan.co.jp www.akashi.co.jp 我が家がDV家庭だったこともあり、DV加害者について勉強しようと上記の本を読みました。 どちらもDVについての専門的な本であり、加害者のこともとても詳しく書いてありました。 勉強になったのはありがたい…

トラウマの海から脱出するのはひどく疲れる

先日、トラウマインフォームドケアの講演を視聴しました。 トラウマを負った人のケアに一番役立つことは、トラウマについて詳しくなることです。 詳しく知れば、害になることをしないし、益になることができるからです。 久しぶりに触れたトラウマインフォー…

タロットの「ソード」もよく出ます

動画サイトのタロット占いシリーズです。 私についての占いには「ソード(剣)」のカードもよく出てきます。 解説によると、 ソードは思考を意味していて、私は、自分の思考のために苦労しているのだそうです。 なんとなく分かります。 気がつくと一日中考え…

タロット「つるされた男」がよく出ます

タロット占いの動画をよく見ると先述しましたが、 よく出てくるカードに「つるされた男」があります。 正直、気に入ってます。 カードでは、一人の若い男が笑顔で逆さ吊りになっています。 自ら望んで、犠牲になってる意味があるそうです。 なるほどなぁです…

アルコール依存症家族は委ねることが難しい

アルコール依存性家族会では「委ねる」「任せる」「手放す」が重要なテーマでした。 依存症家族は、依存症者の飲酒を管理したり、やらかしたことの尻拭いをしたりして、まともじゃない家庭をフツーに戻すために、自分の人生をかけます! たとい自分の人生が…

対人関係困難なので医療も拒んでしまう

複雑性PTSDで、厄介な問題は、対人関係が困難なことです。 常になんらかの脅威を感じているので、人に対しても怯えが強いのです。 このために、医療やカウンセリング、福祉、介護、弁護士、その他の対人サービス利用が困難になります。 一言でいうと、 人の…

複雑性PTSDは感情の調整に苦労します

複雑性PTSDで、重要なポイントに感情調整があります。 常に脅威を感じているので、恐怖や不安の感情でいっぱいになりやすいからです。 それだから、感情をいい感じに調整することはとても大事なことになります。 調整のやり方は、マインドフルネス状態になる…

宗教が虐待を正当化しないように

宗教2世が苦労することといえば、 自分たちの被害が、自分たちの成長のチャンスとされてしまうことだと思います。 宗教2世の親たち※は、自分たちの都合のいいように物事を解釈して、子どもをだますことに長けています。 ※親や関係する大人たち 親たちの手に…

宗教2世問題はどの宗教でも起きてる

www.shobunsha.co.jp 先述の講演で紹介された本の感想をつづります。 複数の宗教の2世当事者の手記と、複数の識者の意見がまとめられている一冊です。 手記には、当事者ごとのさまざまな苦労が記されていました。 それぞれの体験に共通するのは、親たちが一…

宗教2世の講演を聴いて

先日、宗教2世支援を行っている「一般社団法人 陽だまり」主催の宗教2世支援の講演を聴きました。 nisei-hidamari.org 当事者の話と支援者のリアルな話はとても興味深くかつ勉強になりました。 そこで、聴講後の思いを少しだけつづりたいと思います。 全体と…

被害の後の症状を軽く見たらダメ

他機関の支援職の人たちと会議をすることがしばしばあるのですが、その際、これはマズいぞと思うことがこれもしばしばあります。 とりわけ、被害の後の症状の見積もりが甘すぎる点です。 一言でいうと、もう害はないんだから大丈夫! なんです。 もう害は受…

「助けて」を知らない人も多かろう

ここしばらく、子どもや若者の支援領域では「助けて」が言えないとか、「助けて」と言わないという言説がよく見聞きされます。 苦境に陥っているのに、誰かに助けを求めることをしない子ども・若者が多くいて、その原因として本人たちのメンタリティや社会の…

小説「機龍警察」感想文

「機龍警察」シリーズは、早川書房から刊行されている月村了衛作の小説です。 機龍といえば、私の中ではメカゴジラなんですが、 本作では、最新型の人型兵器である機甲兵装、つまりガンダムみたいなロボットのことです。 本書は、それを配備した警視庁特捜部…

スタンドは親だったかもしれない

「ジョジョの奇妙な冒険」のスタンドの暴走に怯えて暮らしていたみたいだったと先述しました。 さてこのスタンド、 ひょっとしたら、親だったかもしれない。 とふと思ったので、その思いをつづります。 私の親は、些細なことを大ごとにしてしまう癖がありま…

アサーティブはいい関係を築くためではないこと

www.cranebook.net 上記の本を元に、アサーティブについて少しつづりたいと思います。 「私メッセージ」で有名なアサーティブは、ネット検索するとたくさん出てきます。 そのほとんどが、いい人間関係を作れるとか、相手を傷つけずに断れるとか、いい関係を…

世の中には正当な差別があるらしい

LGBT法の議論のなかで、私が注目してしまうのは「不当な差別」という文言です。 国は、そもそも差別禁止の文言だったのを「不当な差別」として、頭に不当をつけて、差別のうち、不当なもののみ禁止したのでした。 このことは、裏を返せば不当でない差別は認…

親からの「あなたメッセージ」の破壊力のこと

コミュニケーションの極意の1つに私メッセージがあります。 私のこと(状態)について相手に伝えるのが「私メッセージ」です。 英語でアイメッセージ、アイステイトなんて言われることもあります。 一方、あなたのことについて、とやかく言うのが「あなたメ…

ひきこもりとトラウマと

先述のひきこもりに惹かれたワケに続くのですが、 私がひきこもりに惹かれた理由はもう一つあります。 トラウマです。 ひきこもりは依存症と似ている! と直感したように、 私は、 ひきこもりはトラウマを負ったために人との関わりを極力避けている! と直感…

私がひきこもりに惹かれたワケ

世の中にはたくさんの問題があるのですが、その問題を詳しく知らないことが、解決の邪魔をしているなぁと思うことがしばしばです。 例えば、 飲酒による自動車事故です。 以前から、飲酒による自動車事故は後を絶ちませんが、これがアルコール依存症の影響だ…

集団登校禁止令の我が家

先日、家人を空港に送って行った帰り、集団登校の列(実際は下校中)に出くわしました。 小学生が一列に仲良く並んで歩道を歩いていました。 その時ふと、思い出したのです。 あ、集団登校に参加させてもらえなかったな。って。 私の片親は、集団登校に否定…

ジョジョのスタンドが暴走する感じだった私

一般的に、脅威といえば自分が害を受けることへの怯えですが、 私の場合は、それにもまして自分が誰かにあるいは何かに対して、害を与えることにひどく怯えていたのでした。 最近、このことを再確認したのでその思いをつづりたいと思います。 心理学では、根…