カナダのテレビドラマ「アンバーアラート失踪者特捜班」を観たのでした。
アメリカ版の元ネタかなと思って気軽に観だしたら、どっぷりハマってしまいました。
アメリカ版とはまったく違う内容で、社会問題が次から次へと兄弟の身に降りかかるとても重いテーマのドラマでした。
どんな問題が降りかかっているかというと、アルコール依存症、育児ストレス、権威主義(モラハラ)、貧困、ドラッグ、障がい児の(学校)社会参加、権力者の横暴などなど。そしてタイトルの失踪・誘拐。
カナダの今って、こんな一面があるんでしょうね。
そんな中で、一番印象に残ったというか気に触ったのは、兄弟差別をする母親です!
キャラが立ちすぎて、もうムカつくことムカつくこと! どんな状況でもなにが起きてもとことんまで片方の子どもだけを心配して、もう片方を嫌い続けるのです。
ひどい親だぁとつぶやいた回数は数えきれません。
※それほど女優さんがしっかり演技されてるってことですね。
にもかかわらず、兄弟仲はとてもいい。強い信頼でつながっている。いじましいやら微笑ましいやらで観る者の心が乱れます。
結局、子どもに害しか与えないどうしようもない大人たちが作った世の中で、当てになるのは子どもたちの絆みたいです。
とはいえ最終的に、罪を犯した子どもたちは、大人たちが作ったルール(法律)によって罰を与えられます。罰を与えることにはしっかり熱心な大人たち。
子どもたちはどこまで行っても不憫な境遇です。
でもみんなそれを引き受ける。
よっぽど大人です。
視聴中、きょうだい差別を受けた記憶がまざまざとよみがえって、しばらくキビシイ心理状態でした。
私もなんだかんだいって、きょうだいを頼ってましたもの。
親たちは親たちで勝手に生きて、子どもたちのことはお構いなし。
だから私が愛着を持ってたのはきょうだいのみでした。
そんなきょうだいとも、大人のルールのために別れました。子どもの頃に。