うちだのつづり

暮らしの中で気づいたことをちょこちょこつづっていくブログです。

言葉が痛みを伴うことになったウクライナの人々

先日、NHKのテレビ番組「クローズアップ現代」を観ました。

内容は、ウクライナの人々の言葉の意味が戦争によって変わったというものでした。

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お風呂の「バスタブ」が空爆のシェルターの意味を帯びたり、

猫をペットとしていた人は「猫」が痛みを伴う言葉になったり、

爆笑! は元気良さや大きな楽しさを意味するのに、爆弾を連想するので禁句となってしまった人もいるそうです。

 

ウクライナでは、それまでの平和な生活では、よい意味を持ち喜びや幸せを呼び込む言葉が人を傷つける言葉に変わってしまったそうです。

 

フツーの世界の意味とは違う破壊的な意味を持つ言葉たち。

私は経験的に知っています。そんな言葉たちをたくさんたくさん持っています。

あえて1つ挙げると「おふくろの味」です。

 

それらの言葉を見聞きしたり使ったりする際に、痛みを伴わずにいることは一生無理だろうなと覚悟しています。

それは、痛みを感じない人たちとの間に溝を作ります。溝は一生でき続けるのだろうなと覚悟しています。

ウクライナの人々に限らず戦争などのひどい体験をして、言葉が痛みを伴うことになってしまった人たちの傷が癒えるまでは。

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