複雑性PTSDで、厄介な問題は、対人関係が困難なことです。
常になんらかの脅威を感じているので、人に対しても怯えが強いのです。
このために、医療やカウンセリング、福祉、介護、弁護士、その他の対人サービス利用が困難になります。
一言でいうと、
人の力を借りづらくなるのです。
複雑性PTSDを自認する私も、これで苦労しました。とりわけ精神・心理系の医療サービスを受けるのが難題でした。
心の底で、どうせ分かってもらえないという確固たる信念があるので、
医師やカウンセラーに何を話していいか思いつかないし、頑張って話をしてみても何回か利用してもだんだん苦しくなって利用をやめてしまうことばかりでした。
そのため、「自分で自分を癒やす」を心がけて、自分の「親」を育て直すセルフセラピー(セルフ・リペアレンティング)をやり続けて快復してきたのですが、今でもふと思います。
誰かと一緒にやれたらよかったなって。
だからどうか、医療福祉相談関係の役目にある人は、
治療意欲がないとか、
利用意識が低いとか、
助け手を出さないとか、
言わないでほしいのです。
その代わりに、
人の力を借りられないことにもっと思いを寄せてほしいと思っています。
自戒を込めて。