基調講演をされた澁谷智子氏は、上記動画22分頃に
家族を重荷と感じて大人になった子どもたちは、自分が家族を持つことに躊躇することがある。
と指摘されています。
この感覚、よく分かります。
一般的には、家族を持つことは喜びや心強い感覚らしいのですが、親のことが重荷になっていた私は、家族イコール重荷の感覚です。
一方で、親が重荷であっても、新しい家族を作って理想をかなえようとする人たちがいます。
親から害を与えられたけれど、親がやったようなひどいことをせず、子どもには自分と同じ思いをさせない家庭を作るんだ! って、逆に自分が作る家族に強い希望を抱く人たちです。
いったい私と何が違うのだろう?
ずっと考えてたところ、子どものころに重い責任を負っているかどうかの違いではないかと思いいたりました。
ヤングケアラーのように、親のケアをする子ども・家族の責任を負っている子どもと、そうでない子どもの違いです。
重責を担って大きくなった子どもは、すでにもう誰かをケアするエネルギーが枯渇しているので、これ以上誰かをケアはできない。したくない。
そんな思いを密かに持っているのかもしれません。
誰かと一緒に暮らす煩わしさより独りの寂しさ方を選ぶ。
芸能人の誰かが昔こう言っていたのを思い出します。
家族を重荷に感じながら子ども時代を過ごすことの後遺症は、大人になっても続きます。
だから、社会の手助けが必要なんです。