上記の本を読みました。
古来、世の中には、
虐げられている人
抑圧されている人
ぞんざいに扱われている人
が必ず、たくさんいます。
そして一様に、その人たちの気持ちや望みはその人たち以外に聞き届けられません。
なぜなら、
声が軽んじられているからです。
理由は、自分たちに関係ないから。
だからつい、軽く扱ってしまうのでしょう。
そんな人たちに、軽んじられている人の声を届けようとすることはとても困難です。
どれほど繰り返し大きく声を上げても、なかなか届かない。相手にもされない。
それでも届けようと奮闘する。
それはもう戦いと言ってもいいでしょう。
そんなとき、人権は強力な武器として使えるようです。
この本には、
人権を武器に、現在の社会をあらゆる人が大切にされる社会にするために戦っている人たちの記録が記されています。
これまで私は、
アダルトチルドレンやひきこもり当事者として、ながらく当事者運動をやっていたのですが、本書を読んで、それはそのまま人権運動であったと思うようになりました。
当事者運動は、
軽んじられていた自分たちに価値を置く運動であり、
自分たちの声を社会に届ける運動であり、
そうして、あらゆる人が大切にされる社会を目指すものだからです。
どうにも変わらない現状に、
しかたがない。
とあきらめそうになるとき、人権は強力な突破力を発揮しそうだ。
そう思える一書でした。