うちだのつづり

暮らしの中で気づいたことをちょこちょこつづっていくブログです。

2つの子育て支援は相容れない

子育て支援は、一般的に親の子育て負担を減らす方向でなされています。

一時預かりとか、子育て費用の軽減や助成ですね。

子育てへの関わりを一部、一時的に代行することで、親の負担を減らす。それが子どものためになる。

という支援の形は、子どもにとってはいわば間接支援です。

 

このとき忘れてならないのは、

この支援の形は、親が子育てができている! ことが前提だということです。

 

ところが世の中、

子育てがままならない状態の親も少なくないんです。

病気やケガや障害、DVなどの影響で親の育児する力が下がり、子育てが思うようにできなくなっている場合です。

この場合の子育て支援となると、だいぶ様相が変わってきます。

 

前者は少しばかりの手助けですみますが、後者は親の支援をしっかりやりつつ、同時に子の支援にも取り組まねばなりません。

子どもには、保護や養育が不足しているからです。※親と同様に

 

こんなだから、親も子も間接支援ではおぼつきません。

丁寧な直接的な支援がたっぷりしっかりと必要です。

 

つまり、

親子まるごと支援です。

 

さて、両者は子育て支援としては同じ分類だけれども、実質は大きく異なります。

だから、両者を混同しないようにすることは重要です。

 

私はずっと後者の領域で仕事していましたが、以前、縁あって前者の子育て支援機関と関わったことがあります。

まったくうまくいきませんでした。

職場の文化というか職員の感覚というか、利用する親子の状態とかが、まったく違うのです。

一言で言うと、支援がいらないほど健全なのです。子どもも親も!

 

私は自分の役目を見失ってしまいました。

健康上の理由で程なく職を辞したのですが、同じようなことが他の支援者にも起きるように思えます。

 

この経験から、どちらの子育て支援が自分の領域なのか、知っていることは大事だなとつくづく思ったのでした。