だいぶ前に、TA・交流分析の研修を受講したとき、自分の人生を表す一言を確認するワークがありました。
最後に一人ずつ自分の人生を表す一言を発表したのですが、
私が「人生は戦いだ」というと会場がどよめいたのを今でも覚えています。
「人生は戦いだ」を裏付けるように、
私は10代で少林寺拳法と出会ったのを皮切りに、空手や太極拳などを習い、サンボや合気道の体験ができると知ればいそいそと出かけていくほどの格闘技マニアでした。
日課は筋トレやランニングで、ひたすら鍛えて戦いに力負けしないゴツい体を作ってきました。
これをついこの前まで続けてきたので、期間にしておよそ40年でしょうか。
私はでいったいどこをめざしていたんでしょう。
我ながらあきれます。
そして、なぜ格闘技というか負けない心と体でいることにここまでのめり込んだのかと考えます。
たどり着いた答えは、
相手をやっつけるためではなく、鉄壁の防御ができる身と心を手に入れようとしたからということでした。
さて、
私が怯えて暮らしていたことは、先につづりました。
ゴツい体を維持し、技を磨いてきたのもこれに軌を一にします。
いつどこでやってくるか分からない、迫り来る脅威に鉄壁の防衛戦を挑むために、私は日々技を磨き身体を鍛えてきたようです。
まさに「人生は戦いだ」です。
そんな私ですが、最近は、めっきり鍛えなくなってきました。
健康のためにランニングや筋トレをやる程度の運動量に落としています。
時期が一致するので、きっと親が他界したのが大きな理由でしょう。
私にとって脅威が何者だったのか明確になった思いです。
人生は戦いだ。
今はもうその必要がなくなって、ゴツい体でいる必要はなくなりました。
気がつくとそもそもの細マッチョの体になってきした。
そうして齢50を過ぎて、おしゃれする楽しみを手にしました。
もうしばらくすると、人生を表す言葉も変わってくるかもしれません。