世の中にはたくさんの問題があるのですが、その問題を詳しく知らないことが、解決の邪魔をしているなぁと思うことがしばしばです。
例えば、
飲酒による自動車事故です。
以前から、飲酒による自動車事故は後を絶ちませんが、これがアルコール依存症の影響だと知っていれば、もっと有効な手立てがありそうに思えています。
報道から常習的に多量飲酒して運転していた様子がうかがえるからです。
アルコール依存症は酒にだらしがないことではありません。
飲酒の欲求を脳がどうにも抑えられなくなってしまった病気の状態のことです。
だから、罰や訓戒よりも治療が必要なのです。
さて、ひきこもりについてです。
ひきこもりは、他者と関わることを極力避けている状態です。
私が当事者活動を始めた20数年前は、ひきこもりはだらしがない性格だからだ、怠けだ、意志が弱いからだ、家族が甘やかしているからだ、と散々な言われようでした。
自分の経験から、ひきこもりは依存症と同じく自分で人生をコントロールできなくなっている状態だと知っていた私は、こんな世間の風評に触れて、
みんな誤解している!
と直感しました。
周囲から誤解されて生きてきた私は、誤解による被害をよく知っています。
誤解、偏見は、本人と周囲を巻き込んで、関わる人全員を不幸にします。
当時すでに、不幸の渦のなかにいた人たちは多くいました。
誤解から生まれるマズい状況を知った私は、
これは、なんとかしないといけない!
そう決断したのでした。
ひきこもりへの誤解を解きたい!
これが、私がひきこもりに惹かれたわけみたいです。