ひきこもる人の親、特に母親は、いろんな恐怖に身の毛もよだつほどの恐怖を感じて日々怯えて生きているのではないかと思っています。
子育てができない母親だ! と世間や親戚からなじられる恐怖。
こもる人が、人様に害をなしたり、犯罪に加担したり、物を壊したりという恐怖。
そして、自分に暴力を振るわれる恐怖。
それから、本人自身が自分を傷つける恐怖。
さらには、将来お金がなくなって生きていけなくなってしまう恐怖。
なので、
もう、これ以上恐怖を感じたくないから、今のままでそっとしておいてください。
と思うのはとても自然に思えます。
なにか刺激を与えると怖いことが起きそうで、現状のまま変化なしで暮らさせてくださいって思いですね。
ひきこもり支援が難しいゆえんの1つだと思います。
支援者はこれを「支援拒否」の一言で片付けます。
一言で片付けられるような単純な話ではないのに!
一見拒否している風の、怯えにおびえた親の心に寄り添う支援者が一人でも増えることを願っています。