私が中学生の頃の話です。
帰宅のためのバス停で二人でバス待ちしていた際に友人が神妙な顔つきで、
「オタクって知ってる? 俺たちのことらしいよ」
と、訊いてきました。
きっとアニメ雑誌や深夜放送から仕入れてきたであろうネタなのでしょうが、初めて聞くコトバに二人して戸惑いながら「都会の人の言うことは分からんなぁ」と首をかしげた思い出があります。
※ちなみに、当時はマクロス派でした。
それから40年以上経った現在の私の楽しみは、アニメ「チェンソーマン」の一気観です。
子どもの頃に父の借金を一身に背負ったために、食うや食わずで一人で生きてきた主人公の青年デンジは、悪魔を退治するデビルハンターとして公職に就きます。そして、その仕事をする中での出会いや葛藤で成長していく少年漫画的には王道の話です。
デンジのやる気の源(動機付け)が食欲と性欲だというのが目を引きます。
他には、残虐な暴力シーンがたくさんあるので、作者は人間の本性を前面に出して視聴者に何かを訴えかけているのだろうと思っています。
ジャンル的に似てるのは、これも私の大のお気に入りの「呪術廻戦」なのですが、こちらの主人公の虎杖(いたどり)君は、人の正しい死に方を模索するという高尚な気持ちが動機付けとなっているのが対照的です。
※ちなみに制作会社は一緒みたい(MAPPA)。時々似たテイストの演出が感じられます。
高い理想も大好きだけど、きれい事が嫌いで人間の本性をむき出した作品が好きな私は「チェンソーマン」も好んでいますが、きっと苦手な人もいるでしょうね。
オジサン的には、あの頃のアホな自分を痛々しく思い出しつつ、懐かしい思いにひたれるので、けっこう好き‼️ なんですね。
そんなこんなで、「チェンソーマン」のおかげで、日々の楽しみが1つ増えたよってことをつづってみたのでした。