昨今話題のヤングケアラーは、
ヤングケアラーがしていることとして多いのは、食事の準備や掃除や洗濯といった家事、見守り、きょうだいの世話、感情面のサポートなど
を日常的にしている子どものことで、
これについての施策は、
看護や介護・福祉などの代替するサービスにつながれば、ケアの負担が減るという発想でやってるみたいです。
子どもの重責を、人や物(お金)で代替することによってケアラーの負担を軽くしようとしている印象です。
参照サイト:
ところが、親が精神的な問題を抱えている場合、この社会による代替が難しい面があります。
というのも、ケアニーズがちょっと違うからなんです。
精神的な問題を抱えると、心のケア・気遣いがとても重要になってくるのですが、
ケアする人は誰でもよくはないんです。
その人が望んだ人からのケアじゃないとダメなんです。
では、
誰から気を遣ってほしいかというと、やっぱり家族なんです。他人じゃなくて。
心のケアは代替がきかないのです。
他人が入ってくるのが嫌なので、サービスを断る。
とてもよくある話であり、気持ちもよく分かる話です。
代替がきかない。一番の課題です。
さて、
この代替がきかないことは、ヤングケアラーを生む土壌になりそうです。
家庭内の大人がアテにならないとき、心のケアの重責は子どもが一身に負うことになるでしょう。
どうやら私がそうでした。
私は、親の精神状態が悪くならないように、とにかく親の気持ちを優先しました。
たとい、
親からいじわるされても、相手にされなくても、とても理不尽な要求であっても、
親のいうことをきく。
それで、親の気が済むならば。
の思いで、じっと我慢していました。
親の心が少しでも安らぐのなら、自分が我慢すればいい。
こんな思いの子どもたち、子ども時代を過ごした大人たちは、私以外にもたくさんいるはずです。
でも、ヤングケアラーの施策では、こんな子どもたちのことはあまり注目されていません。
早く気づいて、施策が始まることを期待しています。