↓この書籍の第6章によると、
その人の宗教に対するイメージと、その人が持つ家庭・家族のイメージは共通しているとか。
そこで、自分のことを振り返ってみると、
宗教2世である私が持つ宗教のイメージは、恐ろしいものでした。
パターナリズム、家父長的、強権的、支配的、そんな言葉が当てはまります。
絶対権力者である神様仏様の意向に沿わねば恐ろしい罰がある。
そんな思いを抱いていました。
そしてこのことは、
実の家、家族についても同様の思いでした。
私は、親を愛着の対象として感じたことはなく、従わねばならない存在とだけみていました。
抜けられないブラック企業に勤めてしまった。
子どもという職に就いている。
今風にいえばそんな感覚だったかもしれません。
宗教観と家族観は関連するようです。
半世紀かけてやっと今、そんな宗教観と家族観から抜られたのですが、
それはもう、脱会、脱マインドコントロールと同じ苦悩だったのではと思えます。
それは、
脱退の罰として魂がやられる恐怖との戦いであり、
一般社会の価値観になじんでいく、つまり一般社会に入会していく数十年のプロセスでした。