昔から、自分の都合で予定を入れることに躊躇していた私です。
なにかあるかもしれない! なにがあっても大丈夫なように!
スケジュールを空けておくのが習い性になっていたからです。
誰かの都合、周囲の状況を見極めて、そのスキマに自分の予定を立てる!
言うなればこんなスローガンでした。
それが最近、自分の都合で自分の予定を立てることが少しずつできるようになってきました。
両親が他界して、後始末も区切りがついたてきたのがきっかけみたいです。
ここしばらく自分優先で予定立ててやってみたところ、なにも問題が起きないばかりか、とても暮らしやすいことにご機嫌でした。
そして、フツーの人はこうやって、自由に自分の計画を立てて調整して暮らしているんだなぁとしみじみ思っていました。
そんな中、先週家族が寝込んだときに、また以前と同じ感覚が戻ってきたのでした。
あぁ、予定全キャンセルしなくちゃ。
念のため、予定を入れないようにしなくちゃ。ぜんぶ先送りだ。
なんて。無意識に。
誰かの都合、周囲の状況を見極めて、そのスキマに自分の予定を立てる!
基本、空けとけ!
スローガン復活です。
つくづく自分がケアラーだったと思い知りました。
私は家族のケアをすることを軸にやってきていたのです!
子どもの頃からずっと。
今、家族が発熱したときと同じように。
両親が何か問題を抱えるだろうから。
我が家に何かが起きるだろうから。
きちんとケアできるように、
健康でいて、掃除洗濯できて、頭脳明晰で、親・家族を煩わすことなく諸事全部自分で対処して!
だからとにかく、スケジュールは空けておいて!
誰か(親)のために、なにかのために!
そんなスローガンの音声が聞こえていました。
とはいえ実のところ、根強く残っていたスローガンの復活にあきれつつ、昔のようにケアにのめり込むことはなく、落ち着いて必要なことだけ余裕を持ってやりました。
自分の都合もしっかり優先順位を上げて。
なぜなら、私はもうすでに新しいスローガンを採用していたからです。
まず自分!
私は、自分が喜ぶ都合を優先することを始めていました。