NHK「こころの時代」宗教とカルトについての第3回について思うところをつづります。
【釈】私も、お寺の子どもとして生まれたので、そういう意味では、2世、3世、もう、結構代々続いているので、宗教19世ぐらいなっちゃうんですけども。でも、少なくとも、私の、他の道で生きていけるっていう自信というか思いは、ずっとありましたので、扉は閉まってなかったという感じはします。自分の居場所がここにあるとしても、全方向に扉は開いてて、そっちの方向に進むことは十分可能でした。ところが、これを囲い込んでしまって、もう一方向へと誘導するっていうことになると、2世問題が起こることだと思います。
釈氏は、扉が開いているかを2世問題のポイントとされているようです。
親の信仰は親の信仰として尊重するけれども、だからといって子どもの将来を閉ざすことはしてはならない。
もしそれをやってしまったら、それは「一方向へ誘導する」ことになり、そうなればカルトであろうが伝統仏教であろうが、宗教2世問題は起きるとの指摘だと思います。
要するに、親が子どもの人生を強要すれることが宗教2世問題なんだということです。
宗派、宗教の別なくです。
こういうことから、やはり宗教2世問題は、突き詰めれば親子関係の問題と私は思うのです。
我が家もそうです。宗教教義の問題ではなく、親がそれをどう解釈し指導し扱ったかの問題です。
そして子である私がどのような悪影響を受けたのか、人生が閉ざされたのかの問題なのです。
実は、伝統仏教寺院は宗派を問わず全国的に後継者不足が起きているとか。
となれば、私と同じ葛藤、苦悩を抱えている跡取りは多いように思えます。
仲間捜ししようかなと思ったりもするのでした。