上記の本を読んだので、読後の思いを少しつづります。
一言でいうと、この本は、
戦いの記録だ。
そう受け取りました。
著者は、孤軍奮闘、努力と根性で、ブラック企業勤め、悪徳精神科病棟暮らし、差別的生活保護担当課の監督下など、我が身が置かれた状況と次々と戦い、自活という普通の生活を手にしていきます。
次から次に襲いかかる屈辱体験にもめげず、己の意志を貫きます。
そんな著者の性根の座り具合は、
悪意にまみれた地獄を生きるにふさわしい。
そう思います。
地獄を生きると言えば、私は20数年前「地獄の我が家へ(帰る)」とメモに記した記憶があります。
著者ほどの心構えはありませんが、相当の決意で実家に帰る決心をしたのでした。
まさに、地獄で生きる覚悟です。
実際、地獄の描写とほぼ同じ暮らしでした。
時は今、
毎年、お盆に帰省するニュースが盛んになる季節です。
この人たちには、想像できないことだろう。
毎年そう思うのでした。