うちだのつづり

暮らしの中で気づいたことをちょこちょこつづっていくブログです。

奪われないために記憶する私

「あんたはなんでも捨てる人」と、なんでもため込んでしまう性癖の親からレッテルを貼られた私です。
実際私はものをよく捨てているので当たらずとも遠からずの指摘です。


というのも、私は子どもの頃から持たないことを心がけているからです。都合、余分なものをよく捨てる。必要なものだけ所有する。今でいうミニマリストを志向しています。

もとをたどれば、親から奪われることが多かったので、いっそ持たないことを選択したからです。
それでも私は常に警戒しています。いつ奪われるか? 奪われる兆しはないか?
そして奪われたときのことを考えて常に心の準備をしています。失っても動揺しないように、ものに思いを寄せないよう努めています。

だから、写真を持っていません。数年前にスマホデビューしたのですが今でも記念写真は数えるほどです。蔵書も本棚一つで足りるので読む量からしたら少ない方でしょう。たいがい図書館利用ですんでいます。

ものはいらない。
必要なものは記憶する。
そう心がけているところがあります。

なぜなら、ものは奪われるけど、記憶は奪われないからです。
それは、私の頭の中の記憶は、誰にも見えないからです。
見えなければ奪われない。
だから見えるものを所有しない。
見えない形で所有する。
弱者の防衛術です。

親から奪われないように。
なるべく持たないようにしてきました。
ものも、人間関係も、ひょっとしたら健康も。
必要最小限にしてきました。

そして今、奪う人はもういません。
おかげで必要以上に警戒しなくていいことを少しずつ実感しています。
警戒を緩めても、ものも人間関係も健康も減りません。奪われていません。
世の中は、基本安全なんだなとわかりかけています。
まだ安心にはほど遠いですが、安全第一で取り組んでいます。