うちだのつづり

暮らしの中で気づいたことをちょこちょこつづっていくブログです。

元死刑囚のトラウマと自分のトラウマと 4最終回

永山則夫 封印された鑑定記録』(堀川恵子 岩波書店)の読書感想文の第4回最終回、”圧倒的な孤独感 フツーの人こそ薬になるの巻”です。

 

映画やテレビからだけ世事を学んでいた私は、フツーの子どもとだいぶ違ったので、学校などでバカ扱いされいじめられたのでした。

とはいえ、年齢が上がるとさすがの私も自分のおかしさに気づきだします。なんか周りと違うゾと。

それからは人と関わることは戸惑いの連続となりました。

 

永山も周囲との経験の違いに大きく戸惑い続けました。周囲のフツーの人たちと自分の経験があまりにも違いすぎたからです。
まさに、違う世界で生きてきた感じです。

 

違う世界で生きてきた感。

これは圧倒的な孤独を生み出します。

世界に自分の居場所はない。という感覚です。

本書から一番伝わってくるのもこれ、永山の圧倒的な孤独感です。

 

私の場合も、スターシードだから、数秘11だから、孤高の修行者を神仏は見守っているのだからと納得はできても、それはそれ孤独感は払拭されません。

最近、圧倒的に普通の世界と違う世界で生きてきてしまった代償は、計り知れないほど大きいことを痛感しています。

じゃいったい、どうすればいいのでしょうか?

 

ということで、まとめです。

逆境にいる子どもはフツーの世界から遠ざけられています。
そのためフツーの世界とは違う知識(常識)を身につけてしまいます。

私たちがテレビや映画からだけしか学べなかったように。経験が違う。そのため知っていることが違う。

それは感覚の違いを生む。つまり常識が異なってしまう。

圧倒的孤独にさいなまれる。

だからフツーの世界では生きづらいのです。

 

こうなので、逆境にいる子どもへの一番の薬はフツーの提供なんです。

フツーの人間関係、フツーの衣食住、フツーの学問、フツーの人の振る舞いなどなど、フツーを世界、フツーの暮らしを教えてやることがなによりも大事なんです。

そしてそれは、専門職でないフツーの人こそできることなのです。

ついでに常識知らずのオジサンにも優しく教えてくださいませ。

この項終わり。

www.iwanami.co.jp